ステロイドパルス療法後の診察
2020年12月16日~18日まで2泊3日のステロイドパルス療法入院を終え、1か月半後の2021年1月25日に診察でした。
これまでの外来の主治医による診察です。
効果は2~3か月後くらいから
まず、状態を確認されました。
1か月半では、頭髪の状態はまだ全然変わりません。
というか、大量にまだまだ抜け続けていたので、入院時より地肌が見えてきていました。
先生曰く、
ステロイドパルス療法の効果が出るのは
2~3か月後くらい。
とのことなので、効果はまだまだわかりませんでした。
ステロイド注射も併用
待っていても仕方ないから、注射しようか。
ということで、以前もやっていたステロイドの注射をすることに。
以前は、円形脱毛症になっている狭い範囲だけに注射していましたが、今回はかなり広範囲に脱毛が起こっているので、痛みに耐えるのは相当辛いだろうなと思いました。
そこで、先生から、こんな提案がありました。
- 髪が抜けている部分(当時、頭頂部や側面がだいぶ薄くなっていた)の、外側から少しずつ分けて注射していく
- 毎週できるだけ注射して、徐々に内側に打っていき、最終的に抜けている部分全体に注射したことになるようにする〔今回は一番外側、翌週は少し内側、翌々週はさらに少し内側・・・という感じ〕
- 大学病院は頻繁(週1とか)に予約取れず、通うのも大変なので、主治医が他の病院『T病院』でも外来診察を行っているため、その病院に週1回通って注射するのはどうか?
毎週、少しずつの注射で済むなら、これまでとあまり変わらず、痛みにも耐えれそう・・・
最初の円形脱毛は、注射で改善したし・・・
と思い、先生の提案に乗ることにしました。
転院先になる『T病院』も、自宅から通いやすい場所だったので、ちょうどよかったです。
というわけで、とりあえずこの日は、脱毛部の外側だけ(痛みに耐えられる分だけ)ステロイドの注射を打ってもらいました。
転院対応
この診察日が月曜日だったのですが、主治医が『T病院』で診察しているのが土曜日なので、その週の土曜日から、早速転院することとなりました。
主治医は変わらないわけですが、念のために、
紹介状(診療情報提供書)を書いて、『T病院』に送っておくし。
と言っていました。
*注意*
『T病院』は、大学病院とか大病院ではないので、紹介状なしでも診察代金は変わりません。
一般的に病院は、紹介状(診療情報提供書)を書くと『診療情報提供料』が取れます。
今回のこのケースでは、私は大学病院に診療情報提供料を支払っています。
普段の診察代より少々高くなっていたわけですが、病院間での情報の共有も大切だと思っています。
薬
薬は、これまでも飲んでいた『セファランチン錠1mg』と、『デルモベートスカルプローション』を継続とのことでした。
今後は『T病院』に毎週土曜日にできるだけ通うことになるのですが、薬は月に1回くらいの処方で済むよう、1か月分処方してくれました。
入院中の裏話
薬の話を書いていて、ふと思い出したことがあったので、書きたいと思います。
ステロイドパルス療法で入院していた時の話。
入院中も『セファランチン』と『デルモベートスカルプローション』を継続していました。
錠剤?粉?
でも、『セファランチン』は、いつも外来受診時には『セファランチン錠』でもらっていたのですが、入院中に渡されたのは『セファランチン末』でした。
『錠』は錠剤、『末』は粉薬のことです。
みなさんだったら、いつも飲んでいた薬なのに、説明なく違う見た目のものを渡された場合、どうしますか?
採用薬
なぜ、入院では『末』で出てきたかというと・・・
病院では、『採用薬』というものを設定されている場合が多いです。
近年、ジェネリック医薬品(後発医薬品)の種類も増えてきて、どこのメーカーの薬を使うかは、薬剤師の頭を悩ませます。
病院では、「この成分の薬は、このメーカーのものを使用する」という取り決めが行われています。→『採用薬』
同じ成分の薬なのに、名前やメーカーが違う薬がたくさん病院内に存在すると、めちゃくちゃややこしいし、処方する医師も混乱してしまいます。
こういった理由から、病院内では取り扱っている薬が決まっています。
私の入院した大学病院では、おそらく『セファランチン』は『末』しか採用していなかったのだと思います。
外来処方では『錠』を処方できるけど、入院では『末』しか出せない。
セファランチン
セファランチンは、脱毛症以外にも使用されることがあり、粉のほうが微妙な量の調節がしやすかったり、錠剤が飲みにくい患者さんにも使いやすいといった理由があると想像します。
私の場合、普段はセファランチン錠1mgを1回1錠飲んでいたのですが、これがセファランチン末(10㎎/g)になると、1回0.1g分となります。
粉にしても、意外と少ない!
粉薬には、成分の濃度があるので、錠剤から変更することで、嵩(かさ)が増えてしまって飲みにくくなる場合もあるため、注意が必要です。
薬剤師は、いろんなことを考えています。
気になることがあれば
私は、特に粉薬が飲めないというわけでもなく、粉薬でも少量だったので、入院中と退院時薬はそのまま粉で飲み続けました。
退院薬がちょっとかさばるのだけが難点でしたが・・・笑
そう思うと、錠剤ってコンパクトですよね!
もし、今回のように、薬の見た目が違うものが出てきて、説明がなかった場合や、粉薬はむせてしまって飲めないのに粉薬が出てきた場合、反対に錠剤が飲めない場合等あれば、みなさんは迷わず医師や薬剤師、看護師に相談しましょう。
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